EC2Launch v2の壁紙設定が改善されました

EC2Launch v2の壁紙設定が改善されました

Clock Icon2024.11.09

しばたです。

EC2Launch v2はWindows Server EC2インスタンスの初期設定を行うツールの最新版であり、Windows Server 2022のAMIから既定で同梱される様になっています。

https://dev.classmethod.jp/articles/ec2launch-v2-released/

このツールではログインユーザーの壁紙設定[1]も行っているのですが、従来の設定ではツールに同梱されている画像を使用するため「Windows Server 2022にログインしているにもかかわらず壁紙はWindows Server 2019相当」というちぐはぐな体験になっていました。

EC2Launch v2がリリースされた2020年以来ずっとこの挙動だったのですが、これが先月ごろにリリースされたv2.0.2046で改善されています。
リリースノートでの記載は以下。

Updated the wallpaper path in the agent-config.yml file to use the default operating system wallpaper path.

そして、AWS標準のAMIでは2024年10月提供分(2024.10.09)からこのv2.0.2046が同梱される様になっています。

このため2024年10月を境に導入したEC2インスタンスの壁紙が変わる形となっています。

動作確認

ここからは実際の環境を見ていきます。

私の検証用AWSアカウントの東京リージョンでWindows Server 2022のインスタンスを複数用意して壁紙がどの様に変化するか見ていきます。
EC2の構築手順等は割愛します。

2024年9月以前の挙動

2024年9月リリースのAMI(ami-0aa3165ff2581ca10 : Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base-2024.09.11)から作成したインスタンスにRDP接続すると下図の様になります。

ec2launch-v2-wallpaper-setting-had-improved-01
2024年9月以前に作成したEC2インスタンスにRDP接続した場合

9月時点ではEC2Launch v2.0.1981.0が同梱されており壁紙が古い従来の挙動となっています。

EC2Launch v2の設定はC:\ProgramData\Amazon\EC2Launch\config\agent-config.ymlにあり、壁紙に関するものを抜粋すると以下の通りです。

agent-config.ymlより一部抜粋
      - task: setWallpaper
        inputs:
          attributes:
            - hostName
            - instanceId
            - privateIpAddress
            - publicIpAddress
            - instanceSize
            - availabilityZone
            - architecture
            - memory
            - network
          # ↓ ここでツール同梱の古い壁紙を選んでいる
          path: C:\ProgramData\Amazon\EC2Launch\wallpaper\Ec2Wallpaper.jpg

このpath設定でツールに同梱されている古い壁紙を使う様になっています。

2024年10月以降の挙動

次に2024年10月リリースのAMI(ami-081bed263329e408d : Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base-2024.10.09)から作成したインスタンスにRDP接続すると下図のとおりです。

ec2launch-v2-wallpaper-setting-had-improved-02
2024年10月以後に作成したEC2インスタンスにRDP接続した場合

壁紙がOS標準の明るい画像に変わっていることが分かります。

このAMIからEC2Launchはv2.0.2046になっており、

ec2launch-v2-wallpaper-setting-had-improved-03

設定ファイルagent-config.ymlの内容が改善されています。

agent-config.ymlより一部抜粋
      - task: setWallpaper
        inputs:
          attributes:
            - hostName
            - instanceId
            - privateIpAddress
            - publicIpAddress
            - instanceSize
            - availabilityZone
            - architecture
            - memory
            - network
          # ↓ OS標準の壁紙を使う様に設定が見直されている
          path: C:\Windows\Web\Wallpaper\Windows\img0.jpg

余談 : Windows Server 2025の場合

先日リリースされたWindows Server 2025ですが、こちらは11月リリースということでEC2Launch v2.0.2046が同梱済みです。
このため旧世代OSの壁紙が設定されることはありません。

https://dev.classmethod.jp/articles/ec2-windows-server-2025-ami-released/

ちなみにですが、Windows Server 2025で壁紙設定の挙動が変わっていたことから本記事の改善に気が付きました。

最後に

以上となります。

壁紙の表示設定だけのシンプルな更新ですが、目立つ内容なので記事として記録を残しておくことにしました。
急に壁紙が変わった様に見えますが問題は無いので気にせずご利用ください。

脚注
  1. 画面右上にインスタンスタイプなどを表示するアレ ↩︎

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